日本人は冷静か??
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犠牲者の数も増え、災害の大きさがだんだん具体的に判ってきました。
計画停電も実施され、交通機関は大混乱ですが、国民は一見冷静に事態を見守っているように見えます。
しかし本当でしょうか。
政府からの情報が遅く且つ少ないので、国民は不安な気持ちを抱え、どうにもならない状況にあります。
原発の問題が一番関心事であり不安を持って見守っています。
経済産業省の原子力安全・保安院と東電がいかにいい加減な組織であり会社であることが判明しました。水素爆発が2度も同じように起こったり、炉心の冷却に対し同じ事が3台続けて同じ問題を起こしたり・・・・・・
昨日所用があって外出しました。鉄道が動いていないこともあってか幹線道路は大渋滞でした。
車窓から見るガソリンスタンドでは可成りに数、レギュラーガソリンが品切れとの張り紙が見られました。
コンビニではおにぎりやパン、即席麺等非常食的な物が全くなくなっていました。店の人に聞いたら、朝6時に入荷したら即、纏め買いされ無くなってしまった、との事でした。
これらのことを見ても、一見冷静に過ごしているように見えますが、個々人はそれなりに万が一のことを考えて「冷静に(??)」黙々と行動してるのでしょう。
このことは、政府(東電)が現状の情報を迅速に正確に、そして分かり易く国民に知らせていないことが原因でしょう。国民に対する危機管理が全くなってないと思います。
分かり易く・・・・の一例を言えば、天気予報で言っている気圧については何となく慣れて判ったように日常話してますが、圧力の単位で何を意味してるかを本当に知ってる人は少ないです。
それが炉心の圧力が3メガパスカルとか20メガパスカルとか言われても、国民の何人がその言葉が判るでしょうか。国民が一般に使っている気圧で話せば、その危険性が判ります。約30気圧とか約200気圧とか言って貰えば、いかに高圧になってるか感覚的に判ります。
水を入れても水が貯まらないなんて、即蒸発してしまうならともかく、子供だって判ることです。底が抜けてるか、何か漏れがあるのでしょう。またはどこかのバルブが開いていて、流れ出しているのでしょう。現地の混乱している状況は判りますが、早く冷静になって、基本から見直して貰いたいものです。また隠し事無く事実を開示して貰いたいものです。
一見冷静な国民も、あまり政府(東電)がもたもたしてると、押さえていたものが押さえ切れなくなり、いつ切れるか判りません。
昨夜、親友である日本原燃の前最高責任者から以下のメールが入っていましたので、参考までに添付しておきます。
「原子力発電の事故」
日頃からお世話になっています。
さて、表記の件ですが、TVなどで時々刻々報道されており、概要はすでにご承知のことと存じます。
原子力を手掛ける者にとりまして、安全を第一に取組んでまいり、特に臨界事故、炉心溶融のような大事故は絶対に起こしてはならないと、設計段階から運転に至るまで、十分気を付けてきましたが、これが現実の事態になり、しかも日本で生じたとなりますと、まことに残念でなりません。
多くの皆さん、特に地元の方に多大なご迷惑とご心配をおかけし、まことに申し訳ない次第です。
東京電力では、社を挙げて全力で安全確保に取り組んでおりますので、周辺への影響は最小に抑えることができるものと期待しております。
原因は今後の調査で明らかになると思いますので、軽はずみなことは言えませんが、大地震による津波の被害が、原子力発電所の安全確保上最も重要な非常用のヂーゼル発電機に損傷を与えたことだと推測します。
原子力発電は、地震などの揺れを生じた場合、安全を確保するため、ある基準で停止し、崩壊熱(核燃料内の核分裂生成物が放出する熱)を除去するための冷却に入ります。通常発電所外からの電源でポンプを回し原子炉内に水を注入し除熱します。今回は発電所外の電力も地震で喪失したため、発電所内に設置してある非常時用のヂーゼル発電機で電力を確保しようとしましたが、これがうまくいかなかったようです。この発電機は非常用ですから、毎月のように起動試験を行い、性能に異常がないことを確認しておりますので、今回の地震で異常が生じたか、海水にモータが浸かったかによるのではないかと思われます。
このような状況下で言い訳じみたことは不適切かと思いますが、電力会社は、新潟の苦い地震の経験もあり、地震対策、津波対策は十分講じて来たつもりですが、結果的に大事故になりましたのは、M9のような未曾有の大地震と大津波の影響よるものだと思います。
まだ、事故は継続中であり、ご心配をおかけしておりますが、TVなどで報じておりますように、原子炉建物は第一福島の1号機、3号機で水素爆発により大きな損壊を受けましたが、最後の砦といたしまして、格納容器(原子炉を覆っております鋼鉄製のフラスコ型の容器)の健全性を保つことにより、ほとんどの放射性物質をこの中に封じることができ、周辺への放射性物質の影響を最小に抑えることができます。いまそれに向けた最大の努力が払われているところです。
さて、当社も同じ型の東海第二原子力発電所を保有しております。同じように地震、津波の被災を受けましたが、非常用のヂーゼル発電機、外部からの電力により核燃料の破損なく、通常の手順で緊急停止、冷却し、安全性を保っております。ご安心ください。
常日頃から、皆さんには原子力に関心をいただいており、ご心配、不安をおかけしたことと思い、お詫びと共に簡単ですが状況報告をさせていただきました。
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